HDD解体新書 HDD解体新書

一度、ハードディスクを分解して中身を見てみたい!そう思っている方は実はかなりいるんじゃないでしょうか
ですが、実際に実行しようとしても特殊な「*」な格好のネジが野望を妨げてくれます
そこで、私がみなさんに代わってその夢を実現しようじゃないですか。
今回ターゲットになったのはWesternDigitalのCavaiar2420です。
分解前の外装裏面

解体にはこの特殊なネジセットを使います。
*型ネジセット

これで、表から見えるネジというネジを全て外して、基盤を外します。間にはなんだか安そうなスポンジが入っていたりします。
基盤だけ外した間にある安そうなスポンジ
あとは側面のゴムのところに大きなマイナスドライバを当てて・・・あれ?開かないぞ。

怪しい部分にあたりをつけます。どうもシールの下が怪しい。あった、ネジがありました。
大抵はシールの下にネジが隠してある
これで中をぱかっと開けます。開けました。
HDDの中身
左上の円盤が2枚あります。2プラッタって奴ですね
右下には制御用のICがあります。そこからラインが伸びで左下に入っています。
この棒がぐにぐに動くわけですねぇ。
よくわからないかもしれませんが、右の板の右の真中らへんに、なにやらスポンジの袋のようなものがあります。
大きさこそ違いますが、どのHDDにもこれが入っているようです。
一体なんなんでしょうか。脱酸素剤?

と、一通り観察したら今度は左下の部分、ちょっと気になりますね。
分解しましょう
制御棒の仕組み
ほほぉ。制御棒の中はコイルがぐるぐる巻きになっています。
それを上下から磁石(写真下部左の二つのパーツ)が支えているわけですね。
電気を流して電磁誘導。電・磁・力のフレミングの法則。懐かしい。

続いて円盤もとっぱらいましょう
円盤は2枚
実は今までにも何度かHDDを分解してきましたが、銀色ではなくて金色というディスクは初めてです。これ、イレギュラーね。

制御棒をさらに分解。基盤を外して・・・
そこまでやるばらばらぁ
よく見てもわからないかも知れませんが、右の写真、基盤から出ているラインはそのままコイルのラインになっています。

これで完全解体完了。

ところで、こうやって完全分解したHDDって産業廃棄物ですか?それともただの燃えないごみですか?


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