スペクトラマンVS悪の回路
スペクトラマンVS悪の回路
ちょっと壊れ気味なのでどっかのテレビ番組にありそうなタイトルにしてみました。
スペクトラに関してはわかると思います。
カノープスという超有名国産メーカのグラフィックカードのシリーズ名ですね。
私が保有しているのはSPECTRA8400というカードです。
こいつは有名すぎるほど有名なので説明しません。
で、悪の回路です。
えーと、その昔PowerVRと呼ばれる三次元グラフィック技術がありまして。
ドリームキャストなんかが使ってたりするんですが。
こいつは言っちゃうとNECがちょうど98からATに路線変更をしようとしたときに世界を相手にして何ができるかってんで、とりあえず作ってみたみたいなグラフィックでして。
もちろんオリジナルバリバリ王様商売なメーカーが作ったものですからその公称スペックなんざ大嘘でとんでもなく使えないグラフィックカードになったわけです。
そのためもうPowerVRなんて誰もその言葉すら使わなくなったのですが、突然PowerVRが湧いてでました。
KYROです。
KYROというのはPowerVR3にあたるグラフィックカードで、それを搭載したビデオカードがEvilKYRO。
やっと登場しました、悪の回路です。
とりあえずレビューいきましょうか。
今回のレビュー、やる気なさげなのがわかりますか?
そりゃそうですよ、だってやらなくても結果わかってますから。
KYROとSPECTRAでは値段が三倍違うんです。
いくら値段が三倍違うからといって性能まで三倍違うということはないでしょうが勝敗は見るまでもなくSPECTRAが圧倒するのは目に見えています。
KYRO単体でレビューしてもいいのですが、私と同じマシン環境という人もいないでしょうからどうしても相対評価のために何か持ってこなくてはならないんですよね。
まあ、悪は敗れるといいますが、なんとか善戦してくれればいいのですがこれは大人と子供、象と鼠ぐらいの差がありますからねぇ。
まずはまったく意味がありませんが、箱の大きさを比較してみましょう。

まあ、大きさとしては善戦してますか?意味ないけど。
でも厚さが全然違いますし、おまけに内容にも大きな差があります。
KYROはやる気なさげなマニュアルと、よくわからんゲームCDとドライバCDと本体。
カノープスのほうはなんか色々入ってるしマニュアルも作りがしっかりしてました。
次、本体のAGPボードの大きさ比較。

左がSPECTRA、右がKYRO。
うわぁ、なんか大人と子供くらいの違いがある。
まるで値段の違いのようだ。
しかし、最近ATIのAll-In-Wounder128だのスペクトラだの、やたらとでかいグラフィックカードばっかり扱ってるので、このVirgeのような小さいカードは新鮮だなぁ。
性能も小さいんだろうけど。
とりあえず、テスト機、金ペンギンに入れてみます。
金ペンギンのスペックは以前IDEのRAIDで書いたままです。
・ケース:ペンギン(金)
・メモリ:256M(PC133-CL3)
・CPU:P!!!-600E(定格)
・クーラ:ALFA
まずはKYROをインストールして、ついでSPECTRAをインストール。
それからKYROに戻しました。
2D画像を見てみると。
左がSPECTRA、右がKYRO・・・って上の画像じゃ何にもわかりませんよね。
私の印象ですが、これはKYROのほうが断然いいです。
私はSPECTRAの画像はどうも明るすぎるのか、長時間見ていると目が痛くなるのですが、KYROの画像はクリアな割には明るさもほどよく、そうですね、ちょうどG200のような感じです。
さて、ベンチマークでもざっくりと取ってみましょう。
あ、測定はすべて1024x768のTrueColorです。
まずは定番、[HDBENCH Ver 3.22 (C)EP82改/かず]から。
| DirectDraw | Rectangle | Text | Ellipse | BitBlt |
KYRO | 24 | 13373 | 14534 | 2935 | 152 |
8400 | 59 | 86739 | 59976 | 27180 | 585 |
うっわぁ、しょっぱなから酷い結果が出ました。
DirectDraw以外の全てのスコアで三倍どころじゃない差が出ています。
DirectDrawもダブルスコアを軽く記録されてしまいました。
気を取り直して、WinTuneでも試してみましょうか。
あ、小数点は4桁で丸めてあります。
x | Video(2D) | Direct3D | OpenGL |
KYRO | 43.8737 | 53.3076 | 42.7315 |
8400 | 79.1338 | 208.1687 | 172.2310 |
うぎゃあ、前より酷い。
差が出ないと言われている2Dですらほぼダブルスコア。
それ以外はもう文字どおり桁違い。
うう・・・ここまで低いと心底応援したくなるぞ。
頑張れKYRO。
その後も色々とベンチを試すもことごとく玉砕。
もう駄目だ。
ああ、一応MultiMediaMark99も試しておくか。
駄目だろうけどさ。
| MPEG-1 Video Encoding | MPEG-1 Video Playback | Image Processing |
8400 | 2086 | 446 | 2850 |
KYRO | 2168 | 3 | 2880 |
嘘!?
勝ってるじゃん。
Playbackこそぼろぼろですが、それ以外の項目では善戦どころか勝ってるところまでありますね。
我が目を疑いつつ、もう一度テスト。
ほぼ変わらず。
おお、凄い凄い、ベンチマークとは言えスペクトラに勝てる項目があったなんて。
一矢報いたな、KYRO。
お父さんは嬉しいぞ。
待てよ、MPEG1が良いということは、MPEG2のDVD再生も期待できるかも!
というわけで、いそいそとポニーキャニオンのがんばっていきまっしょいを取り出して再生。

残念ながら著作権問題をクリアできず、画像をお見せできませんが、再生のスムーズさは明らかにKYROのほうが上です。
最後まで諦めなくてよかった。
今回の結論。KYROってビデオカードじゃなくてDVD再生カードだったのか・・・
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