ねずみ考 あえて22世紀の科学に果敢に挑戦する「ドラえもんの科学」。
今回のテーマは「ねずみ」である。

ドラえもん最大の謎は「ねずみ」といっても過言ではあるまい
22世紀の高性能ロボットが「ねずみ」に耳をかじられ、あまつさえ色まで変わるということがありえるだろうか。
いや、ありえない
22世紀まで「ねずみ」は生き残れるのか
これも疑問である。

ということはこの「ねずみ」というのは我々の知る「ねずみ」とは別の何かなのではないだろうか。
私は「ドラえもんターミネーター説」において野比一族による「ねずみ型ロボットを使って人々を監視するシステム」を提唱した。
今回はその点を検証したい。

この「ねずみ」が我々の知る「ねずみ」とは別のものであれば、ドラえもんが「ねずみ」を恐れ、「ねずみ」に耳をかじられたことなどを説明できるかも知れない。

まず、「ねずみ」という名前を検証しよう。
ねずみをローマ字で表記すると「NE」から始まる
N・・・これは「野比」の頭文字である。
ということはNEは「野比エレクトロニクス」の略であることは容易に想像できる。
つまり「ねずみ」は「NE-ずみ」というコードネームの可能性が高い。

残った「ずみ」であるが、これを「ZUMI」とすると、あてはまる単語がどうしても見つからない
では何か別の綴りを用いるのだろうか。

逆の手法で考えよう。

未来における「ねずみ」の役割は、レジスタンスに対する監視や場合によっては攻撃・破壊を行う装置である。
それぞれを英単語で調べてみると、監視はwatching、攻撃はattack、破壊はdestryである。
やはり繋がりは見えない。

監視は受動的な言葉なので能動的な言葉に置き換えてみよう。
探査。
探査はinquireまたはinvestigateである。
また、「ねずみ」は監視カメラのように静止しているものではなく、移動する存在である。
よって、ここに機動性という単語のmobileを加えて考えてみよう。
すると、驚くべきことが判明した。

「ねずみ」の「ずみ」を「DMI」と表記してみよう。
そこに「Destruction Mobile Investigater(破壊機動探査機)」という単語が現れるではないか。

ここで「ねずみ」の正体は判明した。
以下、「ねずみ」についての説明を行う。

「NE-DMI」
野比エレクトロニクス製破壊機動探査機。
その能力は主にレジスタンスの探査及び破壊に用いられる。
レジスタンスの秘密兵器「ドラえもん」に対しても破壊活動を行い、ウィルスを注入
しかし、レジスタンス製秘密兵器「ドラえもん」は全身の色を変えることでウィルス侵入を伝え、レジスタンスは急遽、耳にあったコンピュータを取り外し、本体に格納されていたサブコンピュータを起動することでウィルスを除去した。
そのため秘密兵器「ドラえもん」は「NE-DMI」に対する警戒心強く、またこれ以上の予備コンピュータを保有しておらず、次のウィルス攻撃に対抗できないため、「NE-DMI」を極端に恐れるようになる。
この「NE-DMI」は遥か昔に存在していた生物「MOUSE」に酷似しているため、ドラえもんは「MOUSE」と「NE-ZMI」の区別がつかず、「MOUSE」をも恐れる。
なお、偶然だが古代日本では「MOUSE」を「NEDMI」と発音していた。

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