2000/03/10
MOの話
あおい氏の台詞に「CD-ROMもマルチメディアもDVDもえっちが絡んだから発展した」という名台詞がありますが、Hが絡まなかったために?需要が落ち込んだMO、マグネットオプティカル(=磁気と光の意味。そのためMOは光磁気ディスクと言われます)の話です。MOは私が初めて触れた大容量リムーバブルメディアです。購入したのは大学の時です。バイト代をはたいて買ったのを今でも覚えています。今から9年ほど前の話ですね。当時、パソコンにはCD-ROMというものがついていませんでした。ハードディスクですら40メガとか、そういう世界でした。このころの230メガは大きかったですね。購入の動機はもう覚えていませんが、恐らく光磁気という言葉に憧れたのだと思います。
光磁気。今聞いてもなんて神秘的なんだと思いますよね。当時のマニュアルにはわざわざその原理が誇らしげに数ページに渡って書かれていました。私が覚えている範囲で書きますので間違っているかもしれません。簡単に言うと、光磁気ディスクは磁気でデータを読み取る装置だということ、つまり今のCDと同じ原理で読み取っているわけではないということです。むしろフロッピーのほうが近いですね。で、この磁性体が高温にならないと磁性を持たないという特殊な物質らしいです。だからレーザでものすごく小さな部分だけ磁性を持たせてそのデータを読み、書き込むときも同じようにレーザでものすごく小さな部分だけ磁性を持たせてその部分だけ磁性配置を変えるんです。そのためデータの高密度化が実現できるという原理です。読み取るのは磁性ですが、そのためにレーザを使うので光磁気ディスクなんですね。このMOですが、私はこれの230メガ入るタイプを2台持っています。最近はほとんど動かしていません。MOには本来CD-RやCD-R/Wと比べるとデータの保ち、保全性が高いという利点があります。多少速度は遅くなりますがバックアップメディアとしては優秀なほうなのです。ですが、HDDが大容量になってしまったことやテープドライブを購入したため、中途半端に容量の少ないMOメディアが必要なくなったんですね。
滅び行くメディアだとは思いますが、私はそんなに嫌いではないです。今持っている2台が壊れるまで細々と使いつづけるでしょう。


 

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