2001/06/14
バリヤフリーの話
バリヤフリーに関して今更説明するまでもありませんが、一応説明しますと、お年寄りや体の不自由な方のために階段などの段差を越えずに施設が利用できるようにしてあることです。バリヤフリー化は現在のトレンドらしく、色々な施設がバリヤフリーを目指しています。特に都営施設は完全バリヤフリーと言ってよく、例えば都営大江戸線の全ての駅は多少遠回りすれば必ずエレベータのみでホームに辿りつける方法がありますし、広い意味で取れば、新宿駅から都庁までの長い道のりにある動く歩道も一種のバリヤフリーといえるでしょう。
さて、バリヤフリー化されているとはいえ、そこはお役所仕事。上にも書いたとおり、なんらかの方法を取れば、というところが曲者です。特に大江戸線はエレベータを使おうとすると通常のエスカレータや階段などを使用する行程の数倍の行程を辿らされてしまいます。エレベータは基本的にJRなどの他の駅から最も遠いところに設置されているからです。また、エレベータを使える道が必ずあるから、と言うわけなのでしょうか、ほとんどの駅はエレベータ以外の出口のエスカレータが中途半端な位置までしかなく、出口までの最後の段階で階段を上らなければならないように作られています。たまたま私が利用する駅はエスカレータが最後までついている出口がありますのでそれほど困らないのですが、勤務先に行くための乗換駅はそのような構造になっています。非常に不便です。
ところで、大江戸線のある駅を利用したところ、そのエレベータの中に素晴らしい文句が書いてありました。いわく、ベビーカーを利用する奴は他人に迷惑かけるな。それからベビーカーは混んでいるときは使うな。もちろん言葉はもっと丁寧でしたが、車椅子などにはそのような文句は書かれておらず、あくまでベビーカーだけにターゲットを絞った上で書かれております。これは一体どういうことなのでしょう。ベビーカーはかなり重く、階段は使えませんから乳幼児を抱えた母親だけを差別し、事実上利用するなと書く意図はなんなのでしょう。ぜひ教えてください、石原都知事様。
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