2001/07/23
月の旧名の話2
昨日の続きです。二月の旧名である「如月」の由来がよくわからないという話までしました。今日は二月の別名からになります。
二月の別名には梅関係が多く、「梅見月」「梅津月」「梅津早月」「梅月」があります。それ以外には雪が溶けてなくなるところから「雪解(消と書くことも)月」、また、緑が芽生え始めるところから「初花月」「小草生月」「木の芽月」、卯の花とはまったく関係ないと思うのですが、「建卯月」などがあるようです。三月の旧名は「弥生」と言います。最も有力な説は「木草弥生い茂る月(きくさやおいしげるつき)」が縮まったという説です。これ以外の説はあることにはあるようですが、あまりにマイナーなため消えており、これはこれで決まりでいいでしょう。三月は桜のシーズンですので別名にも桜関係が多く、そのままずばりの「桜月」、花見関係の「花見月」「花月」「花咲月」「花津月」「早花咲月」、旧暦は三月までが春で四月から夏なので「春惜月」「暮春」「晩春」や、桃も咲くぞ(実は桃と桜は同じ仲間だが)で「桃月」、後は何故か「夢見月」「建辰月」「病月」「姑洗」なんてのがあります。四月、これは私の誕生月ですが、は「卯月」です。これで有力なのはそのままずばり「卯の花盛りに開く」からという説なのですが、これ以外にも田植えをする「植(種と書くことも)月」「田植苗月」「苗植月」が変化したという説や「気持ち浮き立つ」から来た説などもあります。ちなみに卯の花のもととなる「うつぎ」は枝が中空となっているところから「空木(うつぎ)」となったという説が有力です。この月の別名はそのまま「卯花月」や夏が始まったということで「夏花月」、場所によっては桜も残っているのでしょう、「花残月」というのがありますが、それ以外はなんでやねんというものばかりで、「建巳月」「清和月」「得鳥羽月」「木葉採月」あたりはいいとして、「余月」「陰月」「乏月」「乾月」となんとなく暗い別名が多いです。
きれいに四月が終わったところで明日に続きます。
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