2001/09/06
揚げ足取りの話
相手を陥れるためならどんなことでも突ついてくる人というものは、どこにでもいます。例えば昨日の書きこみを見てクレームをよそに押し付けようとしているのは自分勝手などという意見を見ると、苦笑せざるを得ません。「どっかにやって」という言葉は確かに「別の場所にやって」と取ることも出来ますが、それなら「よそにやって」という表現を使います。この場合の「どっかにやって」が「やらないで」という意味であることは明白でしょう。
もっとも、私自身は揚げ足を取られることをさほど気にしません。そもそも揚げ足取りというのは人の言葉じりを取り上げて相手を責めることですが、揚げ足を取るほうというのはその時点で自分のほうが下位にいることを認めてしまっているのですから。もし、正論で相手を打ち負かしたり論破できるのであれば正論を述べるでしょう。それができない、つまり自分に相手を打ち負かすだけの能力も論破するだけの力もないときに揚げ足というものを取るものです。逆から見れば揚げ足を取られる側は相手が揚げ足を取ることでしか反論できないということを教えてもらっているわけですから、自分の意見が正しいという自信を深めてよいことになります。そういうときはへらへらと笑って見ていればいいのです。揚げ足を取った側は有頂天になるでしょうが、周りから見れば揚げ足を取って悦に入っている姿というのは呆れられるだけです。ただ、揚げ足を取られた側が気をつけなければならないのは相手が揚げ足を取ったのか、そうでないのかを見極めることです。揚げ足を取られたと思ったら実は自分の意見の補正に役立ったり、自分の意見の根本的な間違いを正すものであったりすることは往々にしてあります。ですから、揚げ足を取られても相手の意見が正しいのではないかと一瞬でも疑うことは重要です。また、たとえそれが完全に揚げ足取りであったとしてもそれを使って自分の説明を補足する役に立てることもできます。
私なんか補足と一緒にてーぶるとーく一話分まで書いてしまいます。ほら、揚げ足取りは利敵行為だったでしょ?


 

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