2002/04/11
ネットイベント運営の話3
計画的なイベントを成功させるために重要なことを述べたいと思います。
計画的なイベントにおいて重要なのは、運営側の整備です。最初のポイントは、実行前の運営側に対する不平不満や批判の要素をできるだけ減らすことです(実行後に発生する不平不満や批判は、次のイベントに生かせばよい)。どんなイベントであっても、それに反対する人は、必ず出ます。反対者ゼロのイベントというのがあったとしたら、それはそれでおかしいと思います。よって、反対する人の数を初期段階で限りなくゼロに減らすことが、イベントを成功させるための第一歩となります。また、運営形態もこの時点で定めるべきです。運営形態には二種類あります。一つは独裁制によるもので、もう一つは合議制によるものです。独裁制によるものの場合は、強力なカリスマや求心力を持ったものが中心になり、賛同者を募るという形で進みます(結果、賛同者が得られなかったという例も存在する)。この形態の有利な点は企画が初期段階で定められ、またその賛同者で始めることから内紛が少なくて済みます。問題としては、中心人物にかかる負担が大きいことや、大規模のイベントに向かないことが挙げられます。この大規模なイベントに向かないという理由は、個人にできる能力には限界があり、また、どのようなイベントであろうと、主催者の能力を超える規模になってしまった時点で失敗が約束されるからです。このような弱点を解消する手段として、役割分担を行うという手もあります。カリスマ的な中心人物には不動の姿勢をとってもらい、彼が各人に対して役割を割り振り、実働はそれらの人物が行うという形です。一方の合議制によるものは、強力なカリスマ性を持った人物が参加できなかった場合や、規模があまりに大きくて個人の能力を超越しそうな場合に行われます。この形態の有利な点は、個々の負担が小さいこと、また、大規模になっても対処できることが挙げられます。弱点は、意思の統一が難しく内紛が起きやすいことと、企画の決定などが遅れがちで、かつ魅力的な企画に成り難いことでしょう。
続きます。


 

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