2002/04/12
ネットイベント運営の話4
続きです。
どちらにしても、準備は(少なくとも企画が決定するくらいまでは)小人数で行うべきであり、宣伝は後回しにすべきです。あまりに早い段階で宣伝をしてしまうと、その後に問題点が判明したときなどに企画変更などができなくなるからです。これは参加者の立場に立って考えてみれば判ることですが、極めて重要なことです。計画的なイベントの場合、参加者は極めて冷静に利点や欠点を見ます。また、ちょっとしたことでも運営側が動じたり、言を左右にしたりすれば不信感があっという間に広まり、拒否反応を加速させます。悪い噂は良い噂の100倍早く広まるのです。このような不信感を防ぐためには、運営側が、どのような状況にあっても大丈夫というそぶりを見せて、動じないことしかありません。参加者はそのイベント内容に魅力があり、かつ運営側がしっかりしているように見えれば、多少の疑問があっても参加したいと考えるからです。運営側は、たとえ何も考えていなくても、対策がなされているような顔をしなければならないのです(もちろん、考えておくに越したことはない)。また、全員の賛同を得ようなどと考えるのは最悪の事態です。もちろんその数を減らす努力はすべきですが、最終的には反対する者は切り捨てるくらいの覚悟を決めるべきです。もし、そのイベントが成功すれば、次の機会には反対していたものも賛成するものなのですから。準備に充分な時間を取り、ある程度の筋が決定したら、賛同者を募るべく宣伝活動を行います。宣伝方法としては準備段階での参加者全員が同時に宣伝に入るというのが望ましい形だと思います。このことによって、運営側の意思統一がなされていることを示すことができます。宣伝後に出された質問に対しては、直ちに運営側が意思を統一した上で回答すべきです。これができないと、不信感を持たれることは既に述べたとおりです。これはイベント終了後の問題点に対しても同様の行為が必要となることは言うまでもありません。
明日は、計画的なイベントを成功させる意味について述べたいと思います。
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