2002/04/13
ネットイベント運営の話5
続きです。
以上のように、計画的なイベントを起こし、それを成功させるのは極めて大変な作業だということがわかります。作業のどれか一つでも欠ければ、イベントの成功率は極めて低くなり、二つ欠ければ、ほとんど成功は不可能になります。その中でも特に難しいのが運営側の意思の統一と迅速な回答です。運営者の年齢や職業などが近く、直接顔を合わせて話すこともできる実際のイベントならいざ知らず、年齢や職業や生活周期が異なるインターネット上でこれを行うことは、メッセンジャーサービスやチャット、運営掲示板などのツールを最大限に活用しても、なお難しいのです。それでも独裁制の場合は、トップダウンで意思を決定することでまだ可能性があります。しかし、合議制の場合は絶望的と言ってもよいかも知れません。広報担当や質問対応先任者を置くといった方法で対策することができないわけではないのですが、専横を防ぐなんらかの仕組みが必要となるでしょうし、難しいと思います。そのためか、最初に述べたとおり、残念ながら計画的なイベントで成功した例というものを私は知りません。敢えて例を挙げるとすれば今では当たり前のように行われている「〜デー(対象サイトの記念日にそのサイトのhtmlフォーマットを真似る行為)」でしょうか。ただし、これは運営が存在せず、一人の行動に対して呼応する形で広まっていったという、突発的なイベントと計画的なイベントの中間に位置するイベントと考えられます。計画的なイベントは成功させるのが難しいため、もし成功させることができれば、それは極めて少ない成功例となります。特に合議制によってこのイベントを成功させることができれば、私は1日10万ヒットするサイトを立てることよりも高い価値を持っていると思います。運営者の手腕が高く評価されることになるでしょう。それだけに挑戦する価値はあると思います。
できれば私がやりたいくらいですが、私の場合は「てんてんが参加するなら参加しない」といった逆効果をもたらす可能性のほうが高いでしょうね。


 

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